汗をかくと肌がビリビリ痛痒い。コリン性蕁麻疹とは?
コリン性蕁麻疹とは、
汗をかくときに肌がビリビリ痛くなったり、
かゆみが出る蕁麻疹です。
1~2ミリくらいの発疹が出ることもあります。
10代~30代で発症する方が多いですが、
年を重ねるごとに症状が治まっていくかたが多いようです。
コリン性蕁麻疹の症状は全身に症状が出ますが、
特に腕に出やすいです。
症状は30分くらいで治まるとされていますが、
1時間以上続く方もいます。
寒いところから暖房が効いている部屋に入ったり、
運動や入浴、
辛い物を食べたときなど、
日常のあらゆる場面で症状がでやすく、
腹痛、吐き気、低血圧などの症状を伴うことがあります。
コリン性蕁麻疹の原因
交感神経が活発になったときに「アセチルコリン」
という神経伝達物質が分泌されますが、
アセチルコリンが何らかの原因で外へ排出できなくなり、
体内へ溜まることで炎症を起こし、
蕁麻疹が出てしまいます。
どう対策する?
●あえて汗をかく
汗をかくときに症状が出る為、
汗をかかないようにすればいいと思いがちですが、
実は汗をかきやすい夏よりも、
冬のほうが悪化しやすいです。
寒くなると汗をかきにくくなるため、
ますますアセチルコリンが排出できなくなるからです。
運動や入浴でしっかり汗を排出すると、
症状が緩和したという方が多いようです。
●ストレス発散する
ストレスをためないというのも大切です。
ストレスは交感神経を優位にするため、
アセチルコリンの分泌が増加するからです。
●食事に気を付ける
アセチルコリンを含んだ食材を避けて、
症状を悪化させないようにしましょう。
アセチルコリンを含んだ食材をいくつか紹介します。
- トマト
- チーズ
- 里芋
- ピーナッツ
- そば
- チーズ
治療法は?
ほかの蕁麻疹と同じく「抗ヒスタミン薬」や「抗アレルギー薬」
が処方されます。
対処療法になりますので、
薬を服用するだけでは根本的な治療にはなりません。
ストレスを溜めない、
食事に気を使うなど、
生活習慣を改善していくことが必要だと言えます。