ワキガと脇汗がつらい。どんな治療法がある?
脇汗が多くて服がびっしょり!臭いがきつい!
脇汗が増えたからワキガになってしまったの?
と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
腋窩多汗症とワキガの違い
汗が出てくる器官を汗腺といいますが、
2種類があります。
エクリン汗腺は体温を調節するために汗を出す汗腺で、
全身にあります。
このエクリン汗腺から出る汗が異常に増える
状態を「多汗症」といいます。
アポクリン汗腺は脇や耳の中など、
毛が生えている部分にある汗腺です。
汗がでてすぐは臭いはありませんが、
汗に含まれる脂肪やたんぱく質などを
皮膚の常在菌が分解することで、
ツンとした臭いを発生させます。
これが「ワキガ」の原因となっています。
ワキガと腋窩多汗症の治療法はどんなものがある?
●反転剪除法
脇の下を切開して、
取り除いていきます。
医師が直接汗腺を見ながら取り除くため、
ワキガ治療の中では最も効果が高いです。
美容外科では超音波を使うこともあります。
ただしアポクリン汗腺とは異なり、
エクリン汗腺はある程度再生してしまうので、
多汗症にはあまり効果がない。
デメリットは傷跡が残ってしまう事と、
ダウンタイムに2週間ほど必要ということです。
●吸引法
脇を1センチほど切開し、
カニューレという機器を挿入して、
剪除法よりは切開部分が小さいので、
傷跡が残りにくく、
ダウンタイムが短いです。
ただし、
医師が目視して汗腺を取り除くわけではないので、
剪除法と比べると効果は低いです。
軽度~中度のワキガに対しては改善が期待できますが、
多汗症にはほとんど効かないと言われています。
●ミラドライ
マイクロ波を照射して汗腺を破壊することで、
汗を抑えます。
皮膚を切開しないので、
傷跡が残る心配がありません。
●ボトックス注射
注射をするだけで汗腺の働きを弱めるので、
ワキガと脇汗をを半年ほど抑える効果があります。
軽度であればこれで十分効果があります。
繰り返し注射することで効果が増します。