人前で汗をかくのが怖い。発汗恐怖症とは?
発汗恐怖症とは?
発汗恐怖症というのは、
名前の通り汗をかくことに恐怖心を持っていて、
人と話すときや人前で話す時など、
緊張や不安を感じる場面で異常に汗をかいてしまうことで、
「変な人だと思われるのではないか?」
「バカにされるのではないか?」
「汗が臭って迷惑をかけるのではないか?」
など、強い不安や恐怖感を感じる症状です。
汗をかくのが怖いと思えば思うほど、
ますます汗が出てしまうので、
悪循環に陥りやすいです。
進行すると対人恐怖症(社会不安障害)やうつを
発症することがあります。
多汗症はどちらかというと体が不調の状態ですが、
発汗恐怖症は心の不調だと言えます。
ただし、
多汗症で悩んでいる方は人目を気にされていることが
多いですので、
多汗症から発汗恐怖症になってしまう事は、
十分考えられます。
発汗恐怖症を改善するには?
ストレスや不安が原因ですので、
自分がリラックスできる方法を探してみましょう。
そして、なぜ汗をかくことに不安を感じるのか?
自分を見つめなおしてみるのも大切だと思います。
どんな時に汗に対する不安や恐怖が出てくるのか、
原因を探ったうえで、
●汗をかくのは当たり前
●他人はそこまで気にしていない
と自分に言い聞かせましょう。
発汗恐怖症になりやすい方というのは、
真面目で完璧主義で、感受性が高い方です。
これらの性格は決して悪いことではありません。
どうか自分を責めないでくださいね。
発汗恐怖症の治療は?
多汗症が原因で発汗恐怖症になっている場合は、
多汗症の治療によって発汗恐怖症も解消しますが、
そうでない場合は、
心の問題を解決しない限り、
根本的な解決にはなりません。
皮膚科等で多汗のお薬をもらったり、
手術をしたりするよりは、
心療内科でカウンセリングなどの
心理療法を受けるほうが効果的と言われています。
短期間で解決するのは難しいかもしれませんが、
まずは自分に合った先生を見つけることが大切です。